島根県倫理法人会設立20周年式典

歴代会長座談会

2020年6月22日(金)、新型コロナウィルスショックの真っ只中ではありましたが、梅雨の合間の良く晴れた日に、島根県の歴代会長7名と渡部直樹現幹事長が、大昌株式会社様に集まり、「島根県倫理法人会の“いままで”と“これから”」を大いに語り合いました。

渡部幹事長本日は、お忙しい中お集まりいただき、ありがとうございました。
はじめに、大谷相談役から、倫理との出会いや島根県倫理法人会の立ち上げの話などをお伺いしたいとおもいます。
大谷初代会長あるセミナーのふとしたご縁で、広島県の及川秀悟さんという方が島根県に来られることになりました。どうしても島根県に倫理法人会を作りたいとの申し出がありましたが、私自身は何のことかわからずお断りしましたが、お付き合いということで、広島市倫理法人会に入会、平成7年9月でした。それからは「職場の教養をもらうだけの会員でした」、現実声をかけられても、当時簡単に広島にはいけませんでした。
その後、及川秀悟さんが鳥取県倫理法人会を米子市に作られるということになり、私は自動的に広島県から鳥取県に籍を移すことになりました。平成10年8月24日に設立総会などが行われました。式典、記念講演の後は祝賀会です。その当時、中四国方面で倫理法人会が無いのは島根県だけになりましたので、お酒の入って元気の出た人からは、あちこちで「島根に倫理を・・・」と声が上がり始めました。そこで、及川秀悟さんにお酒を注ぎながら、「もし、島根に倫理をつくるのなら、少しくらいは手伝ってもいいよ・・・」と言ったトタン、及川秀悟さんは壇上に駆け上がり、マイクを持って「来年の8月24日に島根県倫理法人会を、大谷さんが松江で立ち上げます」と言ったもんですから、皆さんからは「ヤンヤ、ヤンヤ・・・」になりまして、私の出番などなく、黙っているだけでした。
妻にも言えず、数カ月は何も出来ませんでしたが、そうもいきません。年末から年明け頃より、何も解らないまま、会社(吉谷)の会議室でMSなどを、平尾勝研究員のご指導で少しづつ始めました。そんな中でお誘いしたのが、古賀隆昭(大昌)さんや、伊原正人(日新化成)さんや原光(赤徳商店)さん達でした。
古賀2代目会長他の会でも付き合いのあった大谷さんに入会を乞われて、仕方なく、入会しました。
倫理を学び始めると「同じことを、同じ時間にする」ことなどを教えられ、これはいいもんだなと、それ以来ずっと実践を今でも続けてます。
私の一番の思い出は、出雲市倫理法人会の立ち上げでした。
出雲市を立ち上げる1年前から、毎回のように植田孝一さんや須山泰則さんが良く手伝ってくれました。
モーニングセミナーの準備もひとり、司会もひとり…、まさに一人芝居のモーニングセミナーを出雲のツインリーブスで開催してましたのは、懐かしい思い出です。
その後の安来市の設立も、松江市に助けていただきながら、立ち上げに尽力しました。
森脇3代目会長私が倫理と出会ったのはSPCジャパンの知人に職場の教養をもらったことがきっかけでした。その後、島根県に出来るということで、倫理が何なのかもわからず、入会しました。その後、松江市の次に出雲市にも作ろうと大谷さんから言われ、出雲信用組合遠藤理事長(当時)をトップに出雲市に設立しようと動いてましたが、突然の不幸があり、頓挫しました。
その後、大田市に先に作ろうということで、また大谷さんに言われ、私の誕生日である8月8日に50名で大田市準倫理法人会を立ち上げました。私も受けた責任がありますから、しっかりやりましたよ。
2年後に大田市を100社にしてから行動旗をもらいました。そして県会長になり、全国の集まりで「島根県の市に全部単会を作る!」と宣言してしまいました。出雲市に100社、安来市、益田市、浜田市に50社で準倫理法人会を矢継ぎ早に立ち上げました。
それぞれを立ち上げる時には市長や商工会議所会頭などに力を借り、たくさんの皆さんのご縁でなんとかかんとか設立しました。いや~、毎日毎日、通ってました。
益田市の普及には森本建設に日参して、冬の朝にはストーブも先につけたりして会社に通いました。何とかしてお願い倒して、森本さんに初代会長になってもらい、益田市も開設に漕ぎつけました。3年が過ぎ、次の県会長には常松君しかいないと、お願いしました。
常松4代目会長森脇前会長が頑張って作っていただき、バトンを引き継ぎました。それぞれにまだまだ未完成な部分があったので、各単会の交通整理をしました。一番の課題は安来市でした。なかなか安来の会員も増えない中、県庁所在地には2つの単会があったほうがいいということで、安来市を改名し、会場も松江市に移して「松江市中海」を立ち上げました。
また、法人局の方針転換もあり、無理な普及はしないという方向転換があったので、戸惑いもありましたが、何とか550社も達成しました。堅実な普及、拡充の時代に移ったのは大きな転換点でしたね。
植田5代目会長突然に歴代の会長が出雲に来られ、私を囲んで「植田さんしかいないから、よろしく頼むよ」と懇願され、もう会長を受けないわけにはいきませんでした(笑) 私が会長になった時には、島根県の組織はもうすでに出来上がっていました。 ただ、マニュアルなどの整備はまだでしたので、「倫理の基本を徹底する」ことを主にしました。普及拡大から拡充の時代になり、戸惑いもありました。また、思い出は、「平成大遷宮のモーニングセミナー」をやったこと、15周年をやったことですね。歴代の皆さんのおかげで楽にできました。
古川6代目会長倫理があまり好きではなかった私に会長になれと言われ、「まだまだ私よりも先にされる方はおられるので…」と固辞しましたが、「古川さんしかいない」と言われ、何とかなるかなと、半ば安易に受けてしまいました。 会長をやってみるとなかなか大変でしたし、苦難も来ますし、創始者の墓参や倫理の本を貪り読んで何とかしようと夢中でした。ふと気づいたら、倫理にどっぷり浸かっていました(笑)
5カ年計画を策定し、ティッピングポイントである600社を目標と皆さんで決めました。 おかげ様で3年目には全単会が中間目標、年間目標すべて達成して、非常に良い形で次の安達会長にバトンを渡せました。これも、道なき道を耕し、整地をして下さった先代会長や役員さんのおかげです。
安達7代目会長松江市の会長を3年してからは、少しゆっくりしたいなと思ってましたが、古川前会長から「あなたしかいない、ハイかイエスで答えてくれ」と言われ、その場で「ハイ」と言わざるを得ない状況でした(笑) では、やるしかないかと、腹を決めました。
初年度は中間目標を達成して、何とかなるなと思っていましたけど、その後なかなかうまくいかない時期もありました。単会会長や県役員さんともっとつながらなければと反省する部分もありました。いい気づきをいただいたと思っています。
組織を運営する中での苦難も、自分の至らないところも教えられました。
5カ年計画最終目標の600社達成に向けて意気込んでましたが、今年3月からのコロナ禍により、なかなかどうにも普及が進まない状況にもなりました。
新しい会合のカタチもチャレンジし、ZOOMによるモーニングセミナーや役員会を開催してただ、単会ひとつひとつが光り輝く島根県倫理法人会にならねばと思っています。
令和3年度の役員も最高のメンバーがそろったので、単会ファーストで、単会に寄り添って、今年は逃した600社達成を目指してみんなで力を結集します。
渡部幹事長思い出に残る方など、居られますか?

故 井田満氏

古賀2代目会長我が社(大昌株式会社)から井田満君を役員で出していましたが、彼はよく松江を支えてくれました。残念ながら、45歳の若さで2012年12月に亡くなってしまったんですがね。
森脇3代目会長松江市のモーニングセミナーの準備も、彼が一番に会場に来て準備をしておられたましたよ。 島根県倫理法人会の事務長もやってくれたからね。
常松4代目会長そうですね、彼が今でもいてくれたら、島根県はまた違った形になっていたでしょう。
本当によく頑張ってくれましたよね。
大谷初代会長他にもお世話になった方は、伊原正人さん(日新化成)ですね。島根の大田市の立ち上げを良くされましたね。
森脇3代目会長私は、大田を立ち上げる時には、安達昌さん(大田市2代目会長)にはお世話になりましたね。
渡部幹事長「未来の島根県倫理法人会」について、いかがお考えでしょうか?
大谷初代会長倫理法人会の認知度は、島根県ではまだまだ低いと思うんですよね。だから、20周年の記念誌を新聞に載せる事で、島根県の認知度を上げていただきたいですね。
会員数も気になりますが、地道に、倫理経営を実践する会社を着実に増やして、それが認知度を高められることになって欲しいですね。
古賀2代目会長コロナショックの後にどんな時代になるのかを考える時ですね。目的を明確に示すことが大切と思います。
会員拡大だけでは、ちょっとね。これからは、どんどん変わっていくので島根県もどんどん変わって欲しいですね。
森脇3代目会長私はいつも自分の生き方、死に様を考えるようにしていますが、今回のコロナの様な見えないものとどう向き合うかを考えるうえでも、倫理が大切ですよね。苦難を素直に受け入れること。こんな積み重ねで、島根県倫理法人会が良くなって欲しいと願っています。
常松4代目会長皆さんが言われるように、これからはどんどん、いろんなものが変わっていきます。時代の変化について行ける会にしていく必要があると思います。
固定観念にとらわれずに、時代の変化についていくことで、世の中に必要とされる倫理法人会になると思います。
植田5代目会長今こそ、倫理が大切ですね。島根県倫理法人会もどんどん会員さんも増えてきて、同時に各単会が出来ることも増えてきたと思います。
今後はまだ未開発の雲南市などに作って、新しい仲間をどんどん増やしたり、一人でも多くの既存の会員さんにもモーニングセミナーや研修、会合などに出てもらえるような働きかけが大切になると思います。
古川6代目会長数字では測れない時代が来ますよね。見えない時代のモノサシをどう伝えていくのか。今こそ倫理経営が必要な時代が来ていると思うんです。そして大切なことは、私自身が実践者にならねばならないと感じています。実践者を一人でも多くして、島根県に一人でも多くの方が倫理経営を実践していける土壌を作り続けなければと思っています。
安達7代目会長一人でも多くの人が、会社が、家庭が良くなり、純粋倫理はやはりいいものだということを広めていきたいと思います。そのためにも既存の会員さんの満足度を高める必要があります。活力朝礼を広めたり、いろんな企画を令和3年も進めていきます。
古賀2代目会長最後に一言、申し上げたく思います。
今後は、IQ(知能指数)からEQ(心の知能指数)になる時代です。思いやり、気づき、ひらめきが大切な人間力の時代。だから、倫理が大切だと思います。みんなで力を合わせて、「心の経営」を実践しましょう。
みなさん、今日はありがとうございました。これからも島根県倫理法人会をよろしくお願いいたします。