松江市倫理法人会　会長　田中　隆一

令和７年度より、松江市倫理法人会第１０代の会長を拝命いただきました田中隆一です。私が倫理法人会に入会したのは会長となる６年半前のことです。家族（息子のこと）で思い苦しんでいたときに、倫理法人会に入会していた知人から声をかけていただき、なんとなしに参加してみたところ、その時の講話された方のお話の内容が、始終奥さんのことだったのです。倫理法人会という会のことは当時まったく知りませんでしたが、当然に会社経営の勉強をするものだと思っていたので、かなり拍子抜けしたような気もしました。家族の話をあけすけにできる不思議な会なのだなあ、案外、今の自分にはぴったりなのかもしれないと思い、その場で入会することにしました。会に入ってからというもの、モーニングセミナーはほぼ皆勤に近く参加させていただき、聞いた講話も３００近くになっています。すべての講話を覚えているわけではありませんが、会社の話を中心にされる方、起業のたいへんさを話される方など、いろいろではあるものの、その多くはご両親や奥さん、子供さんとのつながりが講話の中に織り込まれていて、とても胸にささるのです。企業の経営は、家庭が土台になっているというのが、倫理法人会の教えのひとつです。私の父親も経営者の一人でしたが、わたくしが確か高校生のころ、「家族は社会の最小の単位だからな」と言っていたことを思い出します。倫理法人会で学ぶことは、自らの心のありようです。すぐに何か効果をもたらすというものではなく、漢方薬のように、じんわりと少しずつ効いていくようなもの。倫理研究所の丸山敏秋理事長は、「明るく、楽しく、ためになる会でありたいですね。」と語られました。なんとも平易な言葉であるようですが、この会の本質を突いているなと思います。多くの仲間たちとともに、明るく、楽しく、ためになるよう、この会を運営していきたいと思います。